最先端研究セミナー
講演者: 市川 家國 (信州大学特任教授)
演題: 生命科学における研究倫理及びその教育プログラム
日時: 3月3日(火) 12:00-13:00
会場: 医学教育図書棟3階 第1講義室
ご存知の通り、研究者による不正報道が相次いでいます。我々研究者は研究の進歩に追いつくことには敏感ですが、研究倫理の進歩やその教育にはそうではなかったのかもしれません。CITI (Collaborative Institutional Training Initiative)はeラーニングによる生命科学研究者の行動規範教育プログラムです。熊本大学医学教育部の大学院修士・博士課程において、このプログラムの履修が必修となっており、また発生医学研究所の所属員全員が今年度中の履修完了を目指しています。
市川家國先生は米国におけるCITI作成に参加された後、日本向けのCITI Japan プログラムの企画・作成を主導されました。市川先生はアメリカに23年間おられた方 (バンダービルト大学 内科小児科教授)で、東海大学医学部教授を経て現在に至りますが、臨床と研究に携わる過程で、研究倫理の教育に深く関心をもたれるようになられたとのことです。STAP細胞問題に関連して、理化学研究所・研究不正再発防止のための改革委員会委員も務められました。研究者としてどう考えどう行動すべきか、そしてそれを次世代にどう伝えるべきかについて、市川先生のお話を伺います。
今回は学生を含む若手研究者の理解を優先するために日本語での講演をお願いし、留学生のために同時通訳をつけます。大学院リーディングプログラムHIGOの一環としても広く周知し、薬学部にも同時中継します。医学教育部のFDセミナーも兼ねています。是非ご参加ください。
【連絡先】発生医学研究所 腎臓発生分野 西中村 隆一 (内線 6615)