カリキュラムに関するFAQ
HIGOプログラムの特色は何ですか? | |
HIGOプログラムは、医学、薬学、生命科学などの学問領域における基礎から応用までの高度な専門力の習得のみならず、特許等の知的財産の管理、行政、企業、メディアなど、社会人としての幅広い知識の習得に加えて、熊本大学がこれまで熊本県・熊本市と一体化して進めてきたアジアへの取組を発展させて、地域・国際社会(グローカル社会)でリーダーとして活躍する資質を涵養するためのプログラムを構築します。 | |
HIGOプログラム独自の特色あるカリキュラムにはどのようなものがありますか? | |
「社会文化科学講義」、「行政・企業セミナー」、「語学研修」、「行政・企業・海外インターンシップ」、「キャリアビジョン開発コース」があります。 | |
社会文化科学総論とはどのような内容ですか? | |
基礎コース及び4年コースの1年次に受講する必修科目で、キャリアビジョン開発コースにおける各コースの基礎的な講義内容となっています。 | |
「行政・企業セミナー」はどのような内容ですか? | |
行政・企業からの視点を獲得し、地域社会・国際社会のニーズを強く意識して、社会に対する責任を自覚し敏感に対応できる資質を涵養することを目的としています。 1. 「行政セミナー」では、熊本県知事、熊本市長を初め、熊本県、熊本市及び中央官庁における医療・福祉・行政の多岐の業務に関わる職員等による講演により、理論的かつ実践的な公共政策等の知識習得を指導します。今後さらに、WHOやNPO法人など国際的に活躍している講師を招聘する予定です。 2.「企業セミナー」では、地域企業や健康生命科学に関する企業の経営幹部や東アジアなど国際的に活躍するリーダー等を非常勤講師として招へいし、健康生命科学の社会への還元の在り方等を指導します。 |
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「語学研修」はどのような内容ですか? | |
アジアを射程としてグローカルに活躍する人材にとって不可欠な語学スキルを習得するために研修をネイティブスピーカの指導により実施します。日本人学生には英語のほかに中国語を、外国人留学生に対しては英語及び日本語の習得を図ります。 | |
「行政・企業・海外インターンシップ」はどのような内容ですか? | |
行政・企業セミナーで習得した知識を実際の現場で体験することで実践的能力を獲得させるため、熊本大学のイノベーション推進人材育成センター、薬学部エコファーマ・プログラムや大学コンソーシアム熊本等との連携により実施します。 1.「行政インターンシップ」では、熊本県庁、熊本市役所、保健所、医療機関等の協力の下に、医療政策、医薬行政、健康危機管理等の行政業務を体験します。感染症対策などのように、地域レベルの連携のみならず、政府レベルの組織の関与とWHO等との国際機関との協調を視野に推進するものもあるが、そのような体験も可能な限り取り入れたいと考えています。 2.「企業インターンシップ」では、地域企業や健康生命科学関連企業の現場におけるプロジェクトの企画・遂行を通して実社会での経験を積み、また、視野を広げ、いろいろな環境の変化に適応する能力を獲得します。 3.「海外インターンシップ」では、大連、上海、韓国、KAIST、インドネシアITSオフィス等に設置されている熊本大学海外オフィスや、海外大学、熊本県の海外事務所、海外財団等の協力を得て、国際的な視野が育成できるようなインターンシップを実施します。 |
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「キャリアビジョン開発コース(演習Ⅰ~Ⅲ)」はどのような内容ですか? | |
行政・企業セミナーとインターンシップでの成果を基礎に、将来の進路に応じた専門的な実践能力の深化と人脈形成の促進を図るための学習コースで、学生は、次の3つの演習科目のうちいずれか1つを選択します。 1.「異文化コミュニケーション演習Ⅰ~Ⅲ」では、コミュニケーション能力を開発するとともに異文化を理解するために日本人学生と留学生が共学するグループワークを行います。 2.「技術マネジメント演習Ⅰ~Ⅲ」では、医療経済や意思決定、組織の危機管理など、医療分野の組織運営に必要な理論を学び、さらに医療技術の市場化に必要な実践的技法を習得します。 3.「公共政策演習Ⅰ~Ⅲ」では、政治・行政の基礎知識を国際比較のなかで修得するとともに、現代的でグローカルな政策課題の解決の必要な政策分析や政策形成過程などの知識・技術について学びます。 |
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「キャリアビジョン開発コース」はいつ受講するのですか? | |
医学教育部の基礎コース入学者は専門コースの1~3年次、薬学教育部の基礎コース入学者は専門コースの1~2年次、また、4年コース入学者は1~3年次に受講します。 | |
取得できる学位は何ですか? | |
修士の学位は、医学教育部、薬学教育部のいずれも「修士(健康生命科学)」です。博士の学位は医学教育部、薬学教育部のいずれも「博士(健康生命科学)」ですが、修了者による申出があれば、医学教育部においては「博士(医学)」又は「博士(生命科学)」、薬学教育部においては専攻に応じて「博士(薬学)」又は「博士(薬科学)」もしくは「博士(生命科学)」を授与することができます。なお、学位記には、「HIGOプログラム」と付記します。 | |
HIGOプログラムにおける学位審査はどうなりますか? | |
博士論文を提出前に、専門コース又は4年コースにおけるHIGOプログラム独自の社会文化科学に関する研究成果(インターンシップやキャリアビジョン開発コースなどでの研究成果)をまとめたレポートの審査を行います。HIGOプログラムでの審査結果を各教育部の教授会で承認した後、合格者に対して博士論文の提出を認めることとなります。 | |
HIGOプログラムで描く人材像とはどんなものですか? | |
HIGOプログラムでは、健康生命科学の最先端の研究知識や技術を、地域あるいはアジアを含むグローカル社会の産業界・教育機関・行政に還元することのできるリーダーを養成します。具体的には、学生の特長や要望を尊重しながら、「健康生命科学分野におけるパイオニア」として、地域におけるあるいは国際的な保健行政や医療行政、アジアに展開する企業、国際的(グローカル)な教育研究などをけん引する「次世代リーダー」の養成を目指します。 | |
修士課程(博士前期課程)のみで修了できないのですか? | |
HIGOプログラムは博士課程、博士前期・後期課程一貫のプログラムですので、修士課程・博士前期課程だけでの修了は原則としてできません。 | |
HIGOプログラム生は修士論文審査を受ける必要はないのでしょうか? | |
HIGOプログラムの学生も医学教育部又は薬学教育部に所属するため、それぞれの教育課程の修了要件を満たす必要があります。そのため、修士論文審査を受ける必要があります。ただし、修士論文を提出するためには、HIGOプログラム独自の社会文化科学に関する成果(インターンシップ等の成果)をまとめたレポートの審査で合格する必要があります。 | |
既に修士課程、博士前期課程、博士課程、博士後期課程に入学している学生は、セミナー、インターンシップなどHIGOプログラム独自の特色あるカリキュラムを履修することができますか? | |
HIGOプログラムでは、社会文化科学総論、行政・企業セミナー、行政・企業・海外インターンシップ、キャリアビジョン開発コースのいずれかを2年間で3単位以上履修希望する学生を、「準コース生」として受け入れます。ただし、準コース生となるためには審査が必要です。詳細については、お問い合わせください。 | |