企業セミナー
講演者: 並河 良一 (中京大学 総合政策学部 教授)
農学博士
講師は、通商産業省(現・経済産業省)、日本貿易振興会(JETRO)でのオーストラリア・インドネシア勤務を経て、諸大学の教授を歴任。
現在は、中京大学で、イスラム圏の食品のハラル制度の研究等に従事。著書、執筆も多数。
日時: 11月6日(水) 10:20-11:50
場所: 医学教育図書棟3階第2講義室
演題: イスラム圏の食品市場開拓のハードルになるハラル制度について
講演概要:
ポスト中国市場として、イスラム食品市場が注目されている。イスラム教徒は世界に16億人、その食品市場の規模は60兆円を超えている。しかも、イスラム諸国の経済は、年率10%近いスピードで成長しており、その食品市場は毎年数兆円ずつ増加している。しかし、イスラム食品市場には、イスラム教に基づく「ハラル制度」という、一見不可解な参入障壁が存在し、日本・欧米の主要企業の市場参入を阻んできた。ハラル制度は、非科学的な要素があり、宗教性が強く、理解しにくい内容も含んでいるため、クリアするのが難しい制度である。しかし、それが故に、イスラム市場は、欧米の食品企業の占有が進んでいない、魅力的なマーケットである。
担当: 有馬教授
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