天草インターンシップ(2013.8.22- 8.26)
参 加 者
HIGO(学生11名、教員4名)、崇城大学(学生3名、教員2名)、天草群市薬剤師会、行政関係者、通訳者
目 的
健康生命科学分野において、世界と日本・地域を結ぶ産学官を牽引できるリーダーが必要とされている。本インターンシップでは、行政・企業セミナーで修得した知識を実際の現場で体験することで実践的能力を獲得すると共に、更なる学習意欲の向上や職業観・使命感の育成を図る。
内 容
1日目 (8月22日)
天草行政インターンシップ実施に向け、天草郡市薬剤師会から今里先生にお越し頂きオリエンテーションを行いました。今里先生には"天草"について説明して頂きました。
2日目(8月23日)
早朝から天草へ出発。天草地域医療の現実を行政および医療従事者側の視点からとらえる目的で、天草地域(本渡、苓北、牛深・河浦、上天草地区)の行政機関(天草市役所、天草保健所)および医療機関(病院、薬局)を訪問。少人数のグループに分かれて各施設を訪問し、各職種の方の意見を伺う事ができました。
3日目(8月24日)
・午前:天草地域医療の現実を地域住民の視点からとらえる目的で、地域住民の方へのインタビュー調査を行いました。住民の方が協力的で、非常に多くのアンケート結果を得ることができました。留学生も積極的にインタビュー調査に参加していたのが印象的でした。
・午後:五和町コミュニティーセンターへ移動、『天草地域医療の特色、地域医療に望むこと、取り組んでいきたい事』というテーマでWorld Caféスタイルの研修会を行いました。施設訪問や住民アンケートを通して感じた事を医療従事者、行政関係者、学生それぞれの視点から討論し、各グループの意見をまとめた発表会を行いました。
・夕方:天草シーサイドホテルへ移動、天草郡市医師会病院総院長 植村正三郎先生のご講演を拝聴し、その後情報交換会を行いました。
4日目(8月25日)
五和町コミュニティーセンターにおいてワークショップを行いました。前日の研修会や植村先生のご講演、情報交換会での意見を踏まえ、天草地域医療についてさらに踏み込んで討論を行いました。
5日目(8月26日)
熊本大学薬学部において、今回のインターンシップの成果発表・討論会を行いました。また、熊本県および熊本市の行政職の方をお招きし、熊本県が実施している医療政策についてご講演して頂きました。
インターンシップを終えて
当初、ほとんどの学生の"天草"や"地域医療"についてのイメージは漠然としたものでした。しかし天草地域の行政職、医療職の方々のアクティビティが非常に高く、学生もインターンシップを通して天草地域および地域医療の特色を理解し、意識が変わったと感じました。さらに天草の方からも「学生の若い意見が非常に有意義だった」という感想も頂き、HIGOおよび天草のどちらにも非常に有意義なインターンシップだったと感じました。
参加した学生の声
・ Through the internship in Amakusa, I learned many meaningful things about community the health care, and realized that the government and medial institution also do their best to improve the situation of health care in Amakusa.
・ 第2回、3回と開催していき、医学薬学生や医療スタッフ、行政や地域住民だけでなく、これからの日本の将来を担っていく中高校生やメディアも引き込んで、みんなで議論して第10回くらいまでには天草の地域医療に何らかの変化をもたらしたい。
・ 一度限りのインターンシップで終わらないよう、今回の問題をこれから解決できるまで力をつくし、見届ける必要があると思う。今回は問題点をみただけであったため、これからはその解決に向けて動いていきたい。