新日本科学インターンシップ (2013.8.27-30)
参加者
9名(学生8名、特任助教1名)
目的
前臨床試験などを行う医薬品開発の受託研究機関での現場体験を通して、企業理念、企業コンプライアンス、経営、企画、運営、経理、社会貢献、地域貢献、ニーズに関する生きた情報に触れることにより、グローカルな視点での実践的能力の向上を図るとともに、いろいろな環境の変化に適応する術について学ぶ。
内容
1日目
新薬の開発過程と審査について(座学)
安全性研究所の業務内容についての具体的な説明(座学)
安全性研究所の部門紹介(毒性、臨床検査、病理等)
ラボツアー(安全性研究所の主要な施設の見学)
安全性評価を行う新薬とそれに関連する試験データを厳密に管理している現場を実際に見学し、私たちが普段大学で行っている研究活動との違いを感じました。
2日目
動物愛護と福祉の考え方、法的基準について(座学)
薬の安全性評価のために国が定めた実験実施に関する基準「Good Laboratory Practice」について(座学)
安全性研究所の実験の中核部門紹介(生殖発生、バイオ研究部等)
動物実験施設(霊長類)の見学
3日目
毒性試験概要と、ガイドラインの説明(座学)
化学薬品の特性について(座学)
動物実験施設(げっ歯類)の見学
動物実験の3Rについて、動物愛護や福祉の観点で動物実験実施について考える機会を持ちました。また、個々の学生が、インターンシップ参加者を前にして、研究室での自分の研究プロジェクトについて簡単なプレゼンテーションと質疑応答を行いました。その後、よりよいプレゼンテーションを行うにはどのようにすればよいのか、ディスカッションを行いました。
4日目
生殖発生毒性について(座学)
最近のバイオ医薬品、抗体医薬について(座学)
動物実験施設(イヌ)のツアー
動物実験の必要性について、個々の学生が自分の意見を発表しました。イヌの飼育施設を見学した際に、実際に実験犬とふれあう機会があり、投薬に使うゼラチンカプセルをイヌに経口投与するという体験をしました。
インターンシップを終えて
4日間という短い期間でしたが、現場の方々から話を直接お聞きしたり、実際の作業現場を間近で見学することができ、学生たちも多くのことを学ぶ事ができたと思います。学生たちが、大学の講義や研究を通して学んだ知識や経験が、企業で実際どのように活かすことができるか想像できた部分もあったのではないでしょうか。講義や施設見学においても、多くの質問があり、このインターンシップに対する参加学生たちの積極性を感じました。
参加した学生の声
・今回の研修では、非臨床試験に関する内容や薬の取り扱いや審査等に関する法規制、実験動物に対する愛護の考え方と、普段聞くことがない部分まで学ぶことができました。
・新日本科学は独自に開発したシステムを使いトランスレーショナルリサーチ事業を動かしていて、自分が知らない分野に関しても活躍している企業だと知ることができ大変貴重な機会でした。